研究課題
若手研究
我々は、アルツハイマー病(AD)患者血清において、フロチリンが疾患特異的に低下することを発見し、ADの血液診断マーカーになることを明らかにした。しかし、なぜ脳内で起こるAD病態が血液中のフロチリンレベルの変化をもたらすかは不明である(学術的「問い」)。本研究では、まず脳内と血液を隔てる血管内皮細胞に焦点を当て、脳側Aβと血液側フロチリンとの関連を血液脳関門培養モデルを用いて明らかにする。次に、ADモデル動物においてAD病態の変化に伴う血液フロチリンレベルの変化を検証する。更に、高感度ELISA法開発に向けて適正な抗体開発を行う。
血液脳関門培養モデルにおいて、脳側に投与したAbetaが、血管内皮細胞に作用し、血液側に分泌するフロチリンレベルに対する影響を検討した。また、ADモデルマウスとしてAPP-ノックインマウスを用いて、脳内に沈着するAbeta、認知機能、ならびに血液中のフロチリンレベルを検討した。結果の詳細は、後日報告予定である。
我々は、アルツハイマー病(AD)患者血清において、エクソソームに存在するフロチリンが、軽度認知機能低下を示す極早期よりAD疾患特異的に低下することを発見し、ADの血液診断マーカーになることを明らかにした。本研究により、その分子メカニズムを明らかにすることを目指した。
すべて 2021 2020 2019
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) 産業財産権 (2件)
Journal of Alzheimer's Disease
巻: 4 号: 4 ページ: 1-18
10.3233/jad-201055
J Pers Med
巻: 10 号: 3 ページ: 85-85
10.3390/jpm10030085
J Alzheimers Dis
巻: 74 号: 1 ページ: 245-259
10.3233/jad-191181
J Alzheimers Dis.
巻: 72 号: 4 ページ: 1165-1176
10.3233/jad-190908