研究課題/領域番号 |
19K17062
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鈴木 由希子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (90836082)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / レビー小体型認知症 / 前頭側頭葉変性症 / 特発性正常圧水頭症 / 前頭側頭葉編成省 / 認知症 / 見当識 / レビー小体病 |
研究開始時の研究の概要 |
見当識は、自分が何者で、今がいつで、どの場所にいるのか、を認識する機能である。認知症の原因として最多であるアルツハイマー病は、見当識障害が出現する代表的な疾患である。しかし、見当識が、認知症疾患のどの段階で、どのような順で障害されるのかは不明である。また、神経基盤についても解明されていない。 本研究では、認知症患者を対象として、①疫学研究:見当識の種類による障害時期の違い、疾患による違い、他の機能との関連など、 ②画像研究:画像解析ソフトを用いた見当識の神経基盤の解明、を行う。本研究は、認知症のスクリーニング検査や見当識障害への非薬物的介入方法の開発といった、臨床への応用につながると考える。
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研究実績の概要 |
本研究は、2006年1月以降に大阪大学医学部附属病院精神科神経心理専門外来を受診し、認知機能について精査を行った症例を対象とし、認知症の原因となる代表的な疾患(アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、特発性正常圧水頭症)について、外来でよく行われる検査であるMini-Mental State Examination(MMSE)およびAlzheimer's Disease Assessment Scale(ADAS)で得られた見当識(時、場所、人)、記憶、ADLの関連の検討(疫学研究)、および画像研究を行なっている。2019年度に行った疫学研究、画像解析の結果、いずれの疾患についても症例追加が必要であることが判明したため、2020年度は、本研究のもととなるデータベースへの症例追加と画像データの収集を行った。新型コロナウイルス感染症による外来受診者数の減少があり、目標症例数を達成するまでに予定よりも時間がかかったが、2021年度はデータベースを完成することができた。 本研究は、研究目的の概要に記載したとおり、臨床診療への応用を目標としている。2022年度は、日常診療において担当した神経核内封入体の確定診断症例について、見当識を含む様々な項目について神経心理検査を実施し、症例報告を作成した(鈴木由希子ら. 異常行動で発症した神経核内封入体病の1例. 日本生命病院医学雑誌. in press)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の妊娠・出産に伴い、研究活動の一時停止を余儀なくされたため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、疫学研究および画像研究を継続する。
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