研究課題/領域番号 |
19K17064
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
日高 千晴 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (10783673)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Sez6 / スプライスバリアント / 膜タンパク質 / 神経突起形成 / 大脳皮質 / sez6 / 神経科学 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請研究では『sez6のスプライスバリアントが神経回路形成に与える影響』を解析し、sez6が認知機能の形成・維持にどのように関与するのかを考察することを目的として、研究申請期間に下記の項目について研究を行う。
①Sez6のスプライスバリアントの時空間的発現解析 ②Sez6のスプライスバリアントの発現ベクターの作成 ③Sez6のスプライスバリアントの生理機能解析 ④In vivoでのsez6の脳内異所発現の形態学的影響
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研究成果の概要 |
本研究課題では、脳に特異的に発現する膜タンパク質 Sez6のスプライスバリアントが神経回路形成過程においてどのような役割を担うのかについて検証を行った。具体的には各Sez6スプライスバリアントの時空間的な発現の変動解析と各Sez6スプライスバリアントを単独で発現するコンストラクトの開発を実施した。その結果、①Sez6スプライスバリアントには脳領域間に発現特異性が見られること、②神経回路形成過程においても各Sez6スプライスバリアントには発現特性が存在すること、③刺激に対するSez6スプライスバリアントの発現応答は神経回路の発達に伴い変化することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知機能をはじめとした高度脳機能の機能発現には神経細胞間で形成される神経回路網が極めて重要である。したがってこの認知機能の機能発現機構の形成・維持の機序を詳細に明らかにしていくことは、超高齢化社会に向けて社会全体が大きく舵を切って行くことがほぼ確実視されている今日の日本においては特に重要なテーマである。本研究課題が神経回路形成の機序の本質的な理解の足掛かりとなることで、将来的には高次脳機能の発現の仕組みを理解する新たな視座をの提供を目指していきたい。
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