研究課題/領域番号 |
19K17076
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
秀瀬 真輔 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第三部, リサーチフェロー (50832763)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 神経可塑性 / 精神疾患 / 脳脊髄液 / 多分子同時測定 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
精神科患者と健常者の大規模脳脊髄液検体を用いて、磁性ビーズアッセイで神経可塑性関連タンパク質の多分子同時測定を行う。解析によって見出されたバイオマーカーと臨床情報の関連を調べて、精神疾患の神経可塑性仮説について検証する。
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研究成果の概要 |
精神疾患の神経可塑性障害仮説を、マルチプレックスイムノアッセイで検証した。その結果、統合失調症患者および双極性障害患者で健常対照者と比べて有意に減少している脳脊髄液中の神経可塑性関連タンパク質が見出された。また、統合失調症、双極性障害、および大うつ病性障害患者の症状と有意に正に相関する脳脊髄液中の神経可塑性関連タンパク質も見出された。これらの所見は、精神疾患の神経可塑性仮説を支持していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって精神疾患病態における神経可塑性障害の関与が示されたことは、神経可塑性を標的として精神疾患の予防や精神症状の回復を図れる可能性を示唆している。今後は、本研究で示された神経可塑性関連分子を参考として、創薬、検査法の開発、非薬物療法のメカニズムの解明などより実用的な研究に繋がることが期待される。
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