研究課題/領域番号 |
19K17093
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
守谷 俊平 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60647139)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ファイバーフォトメトリー / モノアミン神経 / 神経活動 / 疼痛ネットワーク / 統合失調症 / ドーパミン神経 / セロトニン神経 / ノルアドレナリン神経 / B9セロトニン神経核 / ドーパミン / アデノシン2A受容体 / ファイバーフォトメトリー法 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症は脳内のドーパミン(DA) 神経機能の異常が病態の主要因とされているが、それ以外にも様々な病態仮説が提唱されている。仮説の一つに、アデノシン2A受容体(A2AR)と統合失調症の関連の提唱があるが、詳細なメカニズムは解明されていない。陽性症状の一症状として突発的に出現する精神運動機能異常が、臨床診断及び治療上重要である。本研究では自由行動マウスの自動動画解析システム、及び、in vivoカルシウムイメージングを利用したファイバーフォトメトリー法を用いる。リアルタイムに運動機能、DA神経活動を測定し、A2ARと統合失調症の病態における特に運動機能、及び、DA神経活動との関連を評価する。
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研究成果の概要 |
カルシウムイメージングシステムによるファイバーフォトメリー法を用いて脳内のモノアミン神経の疼痛ネットワークへの関連経路を探索した。急性の疼痛刺激時にドーパミン神経A13神経核及びセロトニン神経B9神経核の神経活動が急激に上昇することで疼痛ネットワークに両神経核が関連することを明らかにした。更に、B9神経核ー腹側被蓋野神経経路及びB9神経核ー青斑核神経経路が疼痛ネットワークに関連することを明らかにした。これは、下降性疼痛抑制系のネットワークシステムにおける新たな神経回路の関連を示唆するものであり意義の深いものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疼痛制御における脳内ネットワークについては下降性疼痛抑制系を中心に知られているが未解明な面も多い。A13ドーパミン神経核及びB9セロトニン神経核が疼痛ネットワークに関連する報告はこれまでになく意義がある。腹側被蓋野及び青斑核は下降性疼痛抑制系で知られており、B9セロトニン神経核からの神経経路が疼痛ネットワークに関連する所見は、下降性疼痛抑制系に関連する新たな神経回路を示唆するものであり、意義深いものと考えられる。
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