研究課題/領域番号 |
19K17111
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
近江 翼 埼玉大学, 教育機構, 准教授 (00752122)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | C9orf72 / non-AUG翻訳 / 翻訳開始因子 / 前頭側頭型認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
前頭側頭型認知症(FTD)は、前頭葉および側頭葉に選択的な神経変性をきたし、若年で発症し、人格変化や強い行動障害を伴うため、精神科的介入を要する例が多い。FTDの原因遺伝子であるC9orf72のGGGGCC異常延長リピートは、開始コドン非依存性の特異なメカニズムを介してジペプチドリピートタンパク(DPR)へと翻訳され、DPRは強い神経毒性を有する。ストレス応答タンパクの発現誘導に用いられる非定型的な翻訳機構がDPR産生にも関与するという仮説のもと、細胞のストレス応答下で選択的に誘導される翻訳機構とDPR産生の関係の詳細を明らかにする。これによりFTDの新規治療標的の同定を目指す。
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研究成果の概要 |
前頭側頭型認知症の原因遺伝子であるC9orf72のG4C2異常延長リピートは、non-AUG翻訳を介してジペプチドリピートタンパク(DPR)へと翻訳され、病態の一因となると考えられている。TDP-43やFUS陽性の細胞内封入体はストレス顆粒が不溶化したもので、細胞ストレス応答との関連が示唆されている。本研究ではストレス応答下で選択的に誘導される翻訳機構とDPR産生の関連を明らかにするために、non-AUG翻訳が用いる翻訳開始因子またはその調節因子の同定について検証を行った。現在、これまで同定した因子の作用機序の検証や解析を行っており、研究成果をまとめて英文論文の投稿を目指している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、細胞にストレスがかかった際に選択的に誘導される翻訳機構と、前頭側頭型認知症の病態の一つとして考えられている異常タンパク質産生の関連性について検証を行った。その結果、この病態に関連する分子メカニズムの一端を明らかにし、将来的に前頭側頭型認知症の新規治療法開発につながる可能性を秘めた知見を得た。
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