研究課題/領域番号 |
19K17113
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
尾崎 優樹 愛媛大学, 医学系研究科, 研究員 (40769527)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | エピジェネティクス / DNAメチル化 / TREM2 / DRD2 |
研究開始時の研究の概要 |
性年齢を一致させたDLBとPD、健常者の血液を用いて、白血球のTREM2mRNA発現量やDNAメチル化率を測定し比較することで、TREM2とPDの病態との関連を検討する。また、疾患群間でのTREM2のmRNA発現量やDNAメチル化率を比較することにより、鑑別のためのマーカーとしての可能性を検討する。
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研究成果の概要 |
PD患者(37名)とDLB患者(23名)、性、年齢の一致した健常者の末梢白血球中のDRD2遺伝子のプロモーター領域、計7つのCpGサイトのメチル化率を測定した。その結果、PD患者は健常者と比較して、すべてのCpGサイトにおいてDRD2メチル化率が低い傾向にあった。一方、DLB患者は健常者と比較して、6つのCpGサイトにおいてDRD2メチル化率が高い傾向にあった。7つのCpGサイトにおけるDRD2のDNAメチル化率を使用したPDとDLBの判別分析により、感度と特異度はそれぞれ83.8%と90.9%であり、DRD2のメチル化率がPDとDLBの診断のバイオマーカーとなり得ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病(PD)とレビー小体型認知症(DLB)は、臨床的、病理学的、遺伝的、生化学的に共通点が多い。我々はPD患者(37名)とDLB患者(23名)、性、年齢の一致した健常者の末梢白血球中のDRD2遺伝子のプロモーター領域、計7つのCpGサイトのメチル化率を測定し、両疾患の鑑別診断や治療のバイオマーカーになり得るかを検討した。 結果、7つのCpGサイトにおけるDRD2のDNAメチル化率を使用したPDとDLBの判別分析により、感度と特異度はそれぞれ83.8%と90.9%であり、DRD2のメチル化率がPDとDLBの診断のバイオマーカーとなり得ることが示唆された。
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