研究課題/領域番号 |
19K17144
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
徳永 千晶 九州大学, 大学病院, 診療放射線技師 (90645574)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 磁気共鳴医学 / 放射線医学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は最先端のMR分子イメージング技術であるCEST法を用いた肝機能評価における画像診断的評価への臨床応用を目的とし、必要な撮像法及び解析法の開発などの検討を行う画期的な研究である。今回提案する方法は、被曝や造影剤の投与もなく非侵襲的であり、臨床用3 T MRIでの実現が可能である。従来のMRI画像の形態的評価に加え、この分子イメージングによる定量評価を加えることで画像による診断能のさらなる向上が期待できる。この方法が確立すれば、安価で安全な肝機能評価の新規イメージング技術となりうる。
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研究成果の概要 |
本研究は、CESTイメージングを呼吸停止下で短時間に撮像可能にするシーケンスを開発し、画像的肝機能評価におけるCESTイメージングの有用性の確立を目指すことを目的とした。 自作ファントムにおいて、pH変化を描出するために有用な飽和パルスの印加時間と強度を明らかにした。提案するTSE-Dixon法は従来のCESTイメージングと比較して、撮像時間を大幅に低減し、同等の画質を取得することが可能であることが証明された。さらにTRや印加時間を調整することで、画質を低下させることなく21秒の呼吸停止下でAPTイメージングを取得することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性肝障害患者にとって、肝機能の評価は予後にも関連するため重要であるが、一般的な血液性化学検査や肝生検は侵襲度が高く局所的な肝臓の評価ができない。 本研究で開発したTSE-Dixon法を用いたAPTイメージングは、1回の呼吸停止下で従来のCESTイメージングと同等の画質でAPT強調画像を取得することができ、短時間で肝臓の撮像を行うことが可能となった。TSE-Dixon法を併用したAPTイメージングを用いることで、画像的肝機能評価が可能になることが期待される。
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