研究課題/領域番号 |
19K17146
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
上谷 浩之 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (80583046)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | てんかん / MRI / NODDI / FDG-PET |
研究開始時の研究の概要 |
①健常ボランティアでASL、NODDI撮像条件最適化の検討と正常値計測 ②臨床例でASL、NODDI撮像を行い、てんかん原性領域同定に関する正常例と比較検討 ③臨床例でASLやNODDIとFDG-PETや123I-iomazenilシンチグラフィなど核医学検査を比較し、てんかん原性領域の描出能の検討
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研究成果の概要 |
16名の側頭葉てんかん患者のうち、T2強調像で異常を同定できなかった2名はNODDIのintracellular volume fraction (ICVF)画像で両側海馬に低信号域を認めた。また、病変優位側の海馬は非優位側や正常健常者と比べ優位にICVFが低値であった。海馬硬化症に対し手術を施行した12例でてんかん病変の側方性の同定解析を行い、FDG-PETでは海馬のlaterality indexが、NODDIでは海馬のorientation dispersion index、扁桃体のICVFが有用であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
てんかん患者の約2-3割は内科的治療抵抗性な難治性てんかんであり、外科手術適応の検討が必要となる。てんかん術前検査では、外科的に切除可能なてんかんの原因部位の同定が重要であるが、てんかん用プロトコールを用いたMRIでも時に同定が困難である。FDG-PETとMRIの融合画像はてんかん原性領域の検出能が改善するが、被ばくやコストが高いことがデメリットである。今回、先進的なMRI画像であるNODDIで、非侵襲的にてんかん原性領域の検出に有用であることを示すことができたことは学術的、社会的に有用であった。
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