研究課題/領域番号 |
19K17152
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
小林 正尚 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (80720979)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
|
キーワード | CT / 被ばく / 放射線 / 放射線被ばく / 胎児 / CTDI / SSDE / Organ Dose Modulation |
研究開始時の研究の概要 |
胎児CT検査の実施には2人の個人を考慮しなければなりません.母体となる妊婦に対しては,本人に直接的な利益なく放射線を受けることになりますが被ばく線量を評価する方法は確立しています.一方,胎児に対しては,診断目的で放射線を受けることになりますが,その被ばく線量を評価する方法は確立していません.将来的な放射線障害を危惧する両親の不安を解消するためにも胎児の被ばく線量を評価する方法を確立します.
|
研究成果の概要 |
胎児CT撮影では妊娠期間や撮影条件の違いにより胎児に吸収される放射線量が異なる。管電圧80-135kVでコンソールに表示されるCT線量指数(CTDI)から胎児の体格別線量推定値(SSDE)を求めるための補正係数を提案する。妊婦と胎児に対応するCTDIをモンテカルロシミュレーションで評価し、これらのCTDIの比を胎児係数とした。胎児の有効径が10cm の場合、胎児ファクターは 1.0 となった。推定された妊婦SSDEに胎児ファクターを乗じて胎児SSDEを推定し、胎児CT検査の画像をMCシミュレーションして得られた胎児線量と比較した結果31.5%の誤差で胎児線量を推定することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胎児CT検査の実施には2人の個人を考慮しなければなりません.母体となる妊婦に対しては,本人に直接的な利益なく放射線を受けることになりますが被ばく線量を評価する方法は確立しています.一方,胎児に対しては,診断目的で放射線を受けることになりますが,その被ばく線量を評価する方法は確立していませ ん.将来的な放射線障害を危惧する両親の不安を解消するためにも胎児の被ばく線量を評価する方法を新しく確立しました。
|