研究課題/領域番号 |
19K17158
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
唐 明輝 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (80794156)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | MRI / 骨質診断 / 骨中コラーゲン / UTE / 磁化率異方性 / 骨強度 / 骨中コラーゲン配向性 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化に伴い骨粗鬆症骨折が増加しており要介護や寝たきりになる場合が多く、介護費用などの医療費増大が懸念され、骨粗鬆症骨折予防が求められている。骨折リスクを予知できれば、適切な薬物治療などにより骨折予防が可能となるが、現状の骨粗鬆症診断の骨塩定量検査のみでは、骨量が十分でも骨強度が劣化している場合が少なくなく骨折リスクを予知できないことが課題となっている。本研究では、磁気共鳴画像法(MRI)を用いて、骨中コラーゲン分子の特徴的な微細磁化構造を着目し、骨密度に加え骨強度を決める重要な因子であるコラーゲン配向性情報を非侵襲的に検出する方法を開発し、骨強度を反映する骨質を診断する方法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では皮質骨にあるコラーゲン線維の骨軸方向の配向性をMRIにより非侵襲的に測定できるか検証した。まず正常骨のMR信号が骨軸と静磁場方向の角度依存性を調べ、180°周期の角度依存性の振幅がコラーゲン線維は骨軸方向の配向性を反映することを確認した。また、大理石骨病マウス大腿骨も調べ、その角度依存性の振幅が正常マウスより大幅に低下したことから、MRIにより非侵襲的に皮質骨のコラーゲン線維の配向性を測定できる可能性があることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状の骨粗鬆症診断の骨塩定量検査のみでは、骨量が十分でも骨強度が劣化している場合が少なくなく骨折リスクを予知できないことが課題となっている。本研究では、MRIを用いて、骨密度に加え骨強度を決める重要な因子である骨中コラーゲン配向性情報を非侵襲的に検出する方法を開発し、骨強度を反映する骨質を診断する方法の確立を目指した。本研究の完遂によりMRI検査のみで骨密度とコラーゲン配向性情報を同時に取得し、非侵襲的かつ簡便に骨折リスクの予想が可能となることが期待できる。
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