研究課題/領域番号 |
19K17159
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
前川 由依 東北大学, 大学病院, 医員 (60644698)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 乳癌 / MRI / 非造影 / 良悪性 / 鑑別 / 導電率 / 非造影MRI / 電気伝導率 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,非造影MRIの位相画像からconductivityを算出する手法が開発され, Magnetic Resonance Electric Properties Tomography (MREPT)と呼ばれている.本研究の目的は,MREPTを含めた非造影乳腺MRI撮像プロトコールを確立することである.具体的には,①MREPT至適撮像法の検証,②新鮮摘出標本のconductivity実測値とMREPT測定値の対比による測定精度の検証,③MREPTと既存の非造影乳腺MRI撮像法(拡散強調画像)の組み合わせによる良性悪性の鑑別能の確認,を行う.
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研究成果の概要 |
電気伝導率は物質中における電気伝導のしやすさを表す物性値で,単位はS/mで表される.近年MRIの位相画像から非侵襲的にconductivityを算出する方法が報告されmagnetic resonance electronic property tomography(MREPT)と呼ばれている.申請者らは,乳腺においてturbo spin echo法の位相画像を用いたMREPT初期検討を行い, conductivityは悪性病変で良性病変より有意に高いことを確認した.dynamic-contrast enhanced-MRIとの比較ではMREPTの良悪の診断能は同等かやや劣っていた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,ガドリニウム製剤の投与には問題が生じている.ガドリニウム製剤の投与回数と脳の歯状核および淡蒼球のT1強調画像での信号強度増加に相関があることが報告され,その後ガドリニウム製剤が神経系組織に蓄積することも報告された.我々はMREPTが非造影で乳房良悪性腫瘍を鑑別することが可能なシーケンスであることを確認した.
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