研究課題/領域番号 |
19K17167
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮部 結城 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (60522505)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 放射線治療 / 4次元治療計画 / 非剛体レジストレーション / 治療計画 |
研究開始時の研究の概要 |
DIRの幾何学的不確かさと線量誤差を関連付けて積算線量分布の不確実性を解析評価する手法の確立、不確実性を加味した積算線量分布および線量体積ヒストグラムの可視化プログラムの開発、およびデータベースの整備を行い、京都大学医学部附属病院の症例データにおける評価基準値を算定する。研究期間終了後に多施設共同研究に繋げられるよう準備を進め、多施設共同研究によりガイドラインで記載できる検証方法と許容誤差を定義できれば、DIRの臨床応用と普及が進み放射線治療の発展に大きく寄与すると期待される。
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研究成果の概要 |
放射線治療計画において非剛体レジストレーション(DIR)を用いた線量分布の変形・積算線量評価の臨床応用を促進するため、患者個別の精度検証と評価方法、及びその評価基準を確立することを目的として、肺、肝臓、膵臓、頭頸部、前立腺癌に対して対象部位、臓器毎に分けてDIRにより算出される変形ベクトル場の幾何学的不確かさが線量分布の変形と積算線量算出に及ぼす影響を解析した。また、積算線量分布および線量体積ヒストグラムの評価において不確実性を加味した結果を可視化するプログラムを開発することで臨床現場での評価を容易にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した解析評価手法および積算線量分布の不確実性を可視化表示できるシステムは臨床現場において患者個別の解析評価を容易にする。データベースも構築しており、今後、症例数を追加して解析を進め各評価指標の基準値を提供することができれば、DIRの臨床応用が進み正確な積算線量評価が可能となる。その結果、4次元放射線治療やAdaptive放射線治療といった高精度放射線治療の臨床応用と適応拡大、治療成績向上につながることが期待できる。
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