研究課題/領域番号 |
19K17197
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
妹尾 悟史 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (40801105)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マクロファージ / 薬物輸送システム / TAM / DDS / 腫瘍関連マクロファージ / ナノ粒子 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の研究でマクロファージにはM1型とM2型の2つの状態があり、環境に応じて2つの状態を行き来すると言われている。癌の周囲に集積したM2様マクロファージであるTAMにより産生・分泌されたサイトカインが、腫瘍に有利な環境を作り出し、腫瘍の放射線治療や抗癌剤治療への治療抵抗性をもたらし、治癒率を低下させる一因である事が徐々に分かってきている。 そこで本研究では、最終目標であるTAMをターゲットとしたDDSによる新規治療戦略を開発の基礎となる、ナノ粒子を用いたTAMへのDDSの開発と、ナノ粒子の取り込みに伴うTAMへの影響を調査する。
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研究成果の概要 |
本研究の最終目標はマクロファージという免疫を担当する細胞を標的とした新たな薬物運搬の技術を開発することである。今回はまず初めにマクロファージの同定に適した染色方法を確認すべく、マウスに埋め込んだ物質(=スペーサー:放射線治療の際に腫瘍と周囲組織を離すために用いる物質)に集まったマクロファージとそのサブタイプであるType1・type2マクロファージの染色による同定を行った。HE染色という一般的な染色後、免疫染色という特殊な染色を色々と行ったが、最終的には染色でのマクロファージの同定は困難であった。また線維染色も行い、マクロファージの浸潤と線維形成の関連も調べ、両者に関連があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先述したように本研究の最終目標はマクロファージという免疫を担当する細胞を標的とした新たな薬物運搬の技術を開発することであるが、この研究期間ではそこに到達するのは難しいと考え、薬物輸送の標的であるマクロファージの同定並びに薬物運搬を担うナノ粒子の取り込みの観察を行うこととした。だが、今回の期間ではマクロファージの同定するに有用な染色方法を決定するに至らなかった。今後は染色の方法を変え、またマクロファージが密にならないような検体に変えるなどし、マクロファージを同定する方法を見つける予定である。その点では、次回につながる結果であったとしては、今回の結果は学術的意義があったと考える。
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