研究課題/領域番号 |
19K17201
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
三田村 克哉 香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20715081)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 脳循環代謝 / 重症度評価 / PET検査 / SPECT検査 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞の発症を予防するための治療が広く行われているが、治療適応の判断には脳循環代謝予備能の重症度評価が必要である。評価方法としては、酸素標識ガスによるPET検査および脳血流SPECT検査があるが、PET検査では実施可能な施設が限られること、SPECT検査ではアセタゾラミド負荷による副作用の発生が問題となっている。 本研究の目的はアセタゾラミド負荷を用いない脳血流SPECT検査から、新たな機能画像である血液到達時間画像を開発する事である。また、現在のゴールドスタンダードであるPET検査における酸素摂取率画像と比較して、同等の重症度評価が可能である事を確認する。
|
研究実績の概要 |
脳虚血の治療適応の判断には脳循環代謝予備能の評価(重症度評価)が重要である。今回酸素標識ガスPET検査において自施設で新たに開発した血流到達時間画像の有用性を検討した。脳虚血が疑われ酸素標識ガスPET検査を施行した患者39例を対象とし、血流到達時間画像と酸素摂取率画像の左右差を視覚的に比較した。 酸素摂取率の増加および血流到達時間の遅延が見られない症例は28例、8例で酸素摂取率の増加と血流到達時間の遅延が見られた。3例で所見に乖離がありいずれも血流到達時間の遅延のみが見られた。大部分の症例で血流到達時間画像と酸素摂取率画像との関連が見られ、血流到達時間画像の有用性が示唆された。しかし、さらに症例を増やして検討の必要があると思われた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
脳循環代謝障害患者に対し、酸素標識ガスによるPET検査と脳血流SPECT検査が実施できている。また、PET検査では血流到達時間画像の作成とその有用性の検討を行った。PET検査と脳血流SPECT検査の比較検討を少数例ではあるが行っている。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は脳循環代謝障害患者に対し、酸素標識ガスによる通常のPET検査と血流到達時間画像の作成を行い、両者の比較検討を行った。今後も症例を追加し、今年度得られた結果をもとにして、さらなるプログラム改良を試みる予定である。また、脳血流SPECT検査も実施予定である。
|