研究課題/領域番号 |
19K17212
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 (2021) 大阪薬科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
近藤 直哉 大阪医科薬科大学, 薬学部, 助教 (80756172)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ペプチド / 安定化 / イメージングプローブ / 核医学イメージング / GLP-1 / インテグリン / RGD / 安定化ペプチド / 動態制御 |
研究開始時の研究の概要 |
ペプチドは高い標的認識性を有し、核医学領域でも診断用・治療用のプローブとして有効である。一方で、生体内での不安定性が動態に影響し、放射標識後の精製が困難であるなど中分子であるペプチド特有の性質が診断薬・治療薬の開発難度を高めており、有効な動態制御法、精製法の確立がペプチド性プローブ開発の発展に不可欠である。 本研究では、不安定ペプチドの架橋による分解制御に着目し、「架橋構造のスクリーニングによる動態制御」と「放射標識によるペプチド安定化」の二点を特徴とした新たなペプチドプローブ開発法を提案する。本手法は、ペプチドが直面する動態制御の困難さ、放射標識後の分離精製の問題点を解決し得る。
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研究成果の概要 |
本研究では、不安定ペプチドを架橋により分解制御し、生体内半減期の延長する手法に着目した新たなプローブ開発法を提案した。本手法は、ペプチドが直面する動態制御の困難さ、放射標識後の分離精製の問題点を一挙に解決し得ると考えられる。本研究は、不安定ペプチドGLP-1及び二環性RGDペプチドをモデルとして選択し、合成したイメージングプローブ([125I]GLP-1CL及び[125I]bcRGD)に関して、インビトロ、インビボ実験を遂行、本手法の有効性検証を実施し、架橋ペプチドのイメージングプローブとしての優れた性質を見出した。本研究成果より、ペプチド化学や診断・治療研究の発展に幅広い貢献が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペプチドは高い標的認識性を有し、核医学領域でも診断用・治療用のプローブとして有効性が認められている。一方で、生体内での不安定性が動態に影響し、放射標識後の精製が困難であるなど中分子であるペプチド特有の性質が診断薬・治療薬の開発難度を高めており、有効な動態制御法、精製法の確立がペプチド性プローブ開発の発展に不可欠である。ペプチドへの架橋構造に放射標識部位を組み入れる本手法の有効性を明らかにした本課題の成果は、治療・診断を一体化するセラノスティクス用薬剤開発や、長期滞留型の治療薬開発の可能性に直結し、ペプチド化学や診断・治療研究、個別化医療の発展に幅広く貢献すると考える。
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