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豚における溶解型ゼラチンスポンジを用いた肥満に対する血管塞栓術の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K17242
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

佐藤 大樹  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40612966)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード肥満 / 血管内治療 / 径カテーテル的動脈塞栓術 / 血管塞栓術
研究開始時の研究の概要

肥満は世界的な問題です。重症の患者さんに対する治療法として胃を切り取る手術が有名ですが、近年新たに血管内治療が注目されつつあります。これは胃を切り取るかわりに胃の血管を詰めるという治療法です。お腹を切る必要がないため、体への負担が少ないという利点があります。しかしながら、術後に胃潰瘍になることがあるなど、まだまだ改良の余地があります。今回の研究では胃の血管を詰める物質に注目しています。副作用がより起きにくい物質にどのようなものがあるのか、動物実験を通して検討します。

研究成果の概要

我々はブタの胃の血管を溶解型ゼラチンスポンジとマイクロスフィアを用いてそれぞれ塞栓し、その治療効果を比較しました。胃を肉眼的に観察すると、溶解型ゼラチンスポンジは4個の胃のうち1個で小さな浅い胃潰瘍がみられました。一方、マイクロスフィアでは2個でより大きな深い胃潰瘍がみられ、そのうち1つでは胃に穴があいていました。胃を顕微鏡的で観察すると、食欲増進ホルモン分泌細胞は、溶解型ゼラチンスポンジとマイクロスフィアで同じくらい減少していました。これらのことから、溶解型ゼラチンスポンジは、マイクロスフィアより安全で、かつ同様の治療効果が期待できる可能性があると考えられました。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満の治療法としてカテーテル治療があります。体重減少効果は良好ですが、胃潰瘍などの副作用も高頻度で起きるとされています。我々は従来使われている塞栓物質(マイクロスフィア)が副作用を引き起こしている可能性があるのではと考え、別の塞栓物質(溶解型ゼラチンスポンジ)を使って治療した場合との比較を、ブタを用いて行いました。その結果、我々の溶解型ゼラチンスポンジは従来と同様の成績をもちながら副作用を減らせる可能性があると考えられました。今回の我々の結果は、この治療をさらによいものとしていく一助となると考えています。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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