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カテーテル難接着性液状塞栓物質の新規開発:自己組織化ペプチド/アルギン酸ゲル

研究課題

研究課題/領域番号 19K17245
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

亀井 俊佑  東海大学, 医学部, 助教 (90778862)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード液状塞栓物質 / 塞栓術 / 血管造影 / アルギン酸ゲル / 泡沫化 / 血管塞栓術 / フォーム / 塞栓物質 / 自己組織化ペプチド
研究開始時の研究の概要

本研究課題では,難接着性の医療材料を用いて,既存の塞栓物質と同等の塞栓性能と意図通りの塞栓が得られるコントロール性を持つ液状塞栓物質の実現を目指す.現在,血管塞栓術で使用される液状塞栓物質NBCAは体内に導入後直ちに固まるが,意図しない臓器の虚血やカテーテル接着など重篤な合併症も知られている.本研究課題では液体中でゲル化が可能だが難接着性の材料(自己組織化ペプチド/アルギン酸ゲル)を用いて,コントロール性が高く,安全・確実な治療が可能な新規液状塞栓物質を開発する.本研究課題の実現により,血管塞栓術の治療水準の画期的な進歩と国際的な手技の標準化が期待される.

研究成果の概要

経カテーテル的に導入後、血管内で固形化する塞栓物質として、十分な強度を有する物質としてアルギン酸ゲルに主に注力し、塞栓物質の開発を行った。塞栓物質の改良のため、生体由来の界面活性物質であるアルブミンを用いた泡沫化を発案、ゲル強度の向上を得るとともに、X線陰性造影剤としての視認性を同時に獲得した。in vitroにてゲルの強度を保つための条件を検討し、最適な混合比が生理食塩水に対してアルブミン 5%、アルギン酸ナトリウム 4%であることを明らかにした。
この新規塞栓物質を使用し、ウサギ(日本白色種)を用いた動物実験を施行し、ウサギ腎動脈に対して良好な塞栓効果を確認している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

血管塞栓術は生命を脅かす動脈性の出血に対して行われる治療であり、カテーテルから血管内に導入する塞栓物質により低侵襲かつ超選択的な治療効果を得ることができる。その中でも、液状でカテーテルから注入可能で、血管内で固形化するタイプの塞栓物質は、デバイスの制限がほとんどなく有効性が高いか、現在使用可能なものは保険適用外かつ、合併症リスク、有毒性など問題が多い。申請者は生体適合性が高く、かつ既存の塞栓物質でみられた重篤な合併症リスクを解決した新規塞栓物質を開発した。この研究が進み、臨床で使用可能となることで、安全かつ確実な塞栓が可能になると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 泡沫化アルギン酸ゲルを用いた新規液状塞栓物質の開発2022

    • 著者名/発表者名
      亀井俊佑
    • 学会等名
      第51回日本IVR学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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