研究課題/領域番号 |
19K17261
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
酒井 真理 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 助教 (70727338)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Compton camera / BNCT / prompt gamma-ray / AmBe / neutron / コンプトンカメラ / 中性子補足療法 / 中性子 / 放射線 / 即発γ線 |
研究開始時の研究の概要 |
[目的]ホウ素中性子補足療法(BNCT)は中性子を用いた次世代のがん治療法である。これまで開発を進めてきた医療用コンプトンカメラを応用し、BNCT用リアルタイム線量評価システムを開発する。[方法]モンテカルロシミュレーションを用いて、実際のBNCT治療場を考慮した遮蔽やデータ解析手法、画像再構成手法を開発し、臨床応用への可能性を実証する。また中性子発生装置を用いて実証実験を行う。本技術開発により、BNCTとこれまでの放射線治療との比較を容易にし、適用可否判断や治療計画の最適化に資する先進計測技術を実現する。
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研究成果の概要 |
モンテカルロシミュレーションを用いて、BNCT反応の測定を模擬したところ、480 keVの即発γ線を測定することができた。またこのデータを用いてイメージングを行ったところ、ホウ素の位置を特定できることが確認できた。AmBe線源を用いて、熱中性子場を作成し、そこにホウ素とコンプトンカメラを設置することで測定実験を行った。設計に際してはモンテカルロシミュレーションを用いて最適化を行った。 しかし、ホウ素が無い状態でもBNCT反応による480 keVγ線が測定された。調査の結果、コンプトンカメラの断熱材にホウ素が含まれていることが判明した。そこで、ホウ素を含まない材料で断熱材を作成し、換装した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホウ素中性子補足療法(BNCT)は中性子を用いた次世代のがん治療法である。治療中に生じる即発γ線を用いた線量評価手法が提案されているが、即発γ線はエネルギーが高く、従来のγカメラでは十分な成果が得られていない。そこで我々が医療用に開発を進めているコンプトンカメラを応用したリアルタイム線量評価システムを開発することを目的としている。本研究ではコンプトンカメラでの測定可能性を示すことができ、実測実験に向けた準備を整えることができた。
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