研究課題/領域番号 |
19K17268
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
元津 倫幸 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (70836379)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 重症下肢虚血 / 経皮的炭酸ガス吸収療法 / 血管内治療 / 炭酸ガス吸収療法 / Interventional radiology / 炭酸ガス療法 / 重症虚血肢 |
研究開始時の研究の概要 |
重症虚血肢に対するカテーテル治療は技術的に難渋する症例も多く、虚血肢に十分な血流が得られなければ下肢大切断の危険に晒される。炭酸ガスは組織中酸素分圧を増加させることが知られており、申請者らのグループでは、経皮的炭酸ガス吸収療法や飽和炭酸水の動注療法の研究を行い、炭酸ガスが組織の低酸素環境を改善させるとともに、創傷治癒の促進や抗腫瘍効果を発揮することを示してきた。本研究の目的は、ウサギ虚血肢モデルを用いて、炭酸ガス療法(経皮吸収療法・動注療法)が虚血組織の低酸素環境を改善させ、重症虚血肢の有効な治療法となることを証明し、臨床応用につなげることである。
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研究成果の概要 |
ウサギを用いて、血管内治療手技により左浅大腿動脈を金属コイルを用いてウサギの虚血肢モデルを作成した。経皮的炭酸ガス吸収療法群(n=5)とコントロール群(n=5)を比較検討した。経皮的炭酸ガス吸収療法は、2日に1回、合計7回行なった。コントロール群では同様の手技を空気を用いて行った。虚血肢作成手術から2週間後に、レーザー血流計を用いて血流評価を行い、ウサギを安楽死させた。両側の下腿の筋肉を摘出し、病理学的検討(HE染色、免疫染色)を行った。 結果: 10例中9例で虚血肢モデルの作成に成功した。血流評価、組織学的評価において、両群で統計学的に有意な差は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、経皮的炭酸ガス吸収療法による虚血肢の低酸素環境の改善を達成することはできなかった。しかし、血管内治療手技を用いた虚血肢モデルの作成は実行可能な手技であり、今後の研究に活用できる。
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