研究課題/領域番号 |
19K17274
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
林 奈留美 (田口 奈留美) 熊本大学, 病院, 診療助手 (40759578)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 二層検出器CT / 腎機能障害 / 造影剤減量プロトコル / 低造影剤減量プロトコル / 低造影剤量プロトコル |
研究開始時の研究の概要 |
CT検査は臨床診療に欠くことのできない検査ツールの一つであるが、造影CT後に発症する急性腎障害が課題の一つとしてあげられる。特に高度腎機能障害患者への造影CTでは造影剤減量が必要であり、それに伴う画質劣化、診断能への影響が懸念される。造影剤減量の際には低管電圧撮影が推奨されているが、大幅な造影剤減量は不可能であり、画質劣化の欠点もある。近年臨床導入されている二層検出器CTは、画質を劣化させずにこれまで以上の造影剤減量が期待されているが、その撮影プロトコルの実用化と標準化は未だ確立していない。 本研究では二層検出器CTを用いた腎機能障害患者における低造影剤量撮影プロトコルの実用化と標準化を目指す。
|
研究成果の概要 |
従来法よりも大幅な造影剤減量が可能になると予測される二層検出器CTを用いたデュアルエナジーイメージングを用いて、腎機能障害患者における大幅な造影剤減量と高画質を両立したCT撮影プロトコルの最適化を図った。まずファントム実験において最適な仮想単色X線画像を選出し、臨床例において腎機能障害患者における最適なプロトコルの妥当性を検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床診療において高度腎機能障害患者に対する造影剤減量の必要性は高く、デュアルエナジーイメージングによる仮想単色X線画像を造影剤減量に利用した場合は、従来の低管電圧撮影と比較して下記のような利点があり、本研究の成果の臨床的意義は高いと考える。 ①X線エネルギーを連続的に変化させる事が可能であり、適切な造影コントラストを柔軟に選択することができる。②40keVなどの超低エネルギー仮想単色X線画像を使用することで大幅な造影剤減量が可能となる。③従来の低管電圧撮影と比較して高い画質を得ることができる。④高体重患者にも適用できる。
|