研究課題/領域番号 |
19K17276
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
永井 圭一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50831096)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | CT angiography / Adamkiewicz動脈 / ニトログリセリン / 大動脈疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
大動脈疾患治療の合併症として脊髄虚血による対麻痺があり無視できない頻度である。その予防には脊髄栄養するAdamkiewicz動脈を温存することが重要と考えられている。しかしその分岐位置は個人により様々で確実な同定方法は血管造影という侵襲的な手法しかない。ニトログリセリン舌下投与により全身の血管が拡張した状態にし、造影CTにて非侵襲的にAdamkiewicz動脈をきれいに描出する方法を確立することが本研究の概要である。
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研究実績の概要 |
大動脈瘤や大動脈解離など胸部大動脈疾患治療に際し、術後の対麻痺など脊髄虚血に関連した合併症はまれであるが無視できない頻度である。これを低減するためには脊髄の主な供血動脈であるAdamkiewicz動脈の温存が重要と考えられている。しかしAdamkiewicz動脈は微細で分岐位置も個人差があり、確実な同定方法は血管造影による選択的肋間動脈造影しかなく侵襲的である。そのため造影CTやMRIにて非侵襲的にAdamkiewicz動脈を描出する試みがこれまで様々報告されてきている。本研究でも造影CTを用いることは従来の報告と同様だが、その際に血管拡張作用のあるニトログリセリンを舌下投与し微細なAdamkiewicz動脈を拡張さ せ、描出改善しようとすることが本研究の目的である。ニトログリセリンは狭心症の治療として古くから使用されてきた安全性の高い薬剤である。また、比較的安価であり、舌下投与という簡便な手法で微細なAdamkiewicz動脈の描出改善ができれば有用性は高い。初年度は、ニトログリセリン舌下投与下の心臓CTと同時に胸腹部を撮影された症例の検討を行い、Adamkiewicz動脈の描出の程度やニトログリセリン舌下投与による有害事象の有無を調べ、国内及び国際学会発表を通じて当該領域の最新の知見、研究成果について多くの情報を得ることができた。また、造影剤投与方法や撮影条件などの問題点を抽出し、至適な条件の検討をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
造影条件の再検討を行ったためデータ収集する症例を見直し、解析に時間を要したため遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
収集したデータを解析し評価した上で論文作成する。
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