研究課題/領域番号 |
19K17288
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
安達 裕行 秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (10567233)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 肺リンパ管 / 新生児慢性肺疾患 / モデルマウス / 酸素暴露 / 免疫染色 / 高濃度酸素 / リンパ管 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児慢性肺疾患は早産児の長期予後を悪化させる重要な肺合併症である。その病因は肺胞と肺血管の発育停止にあることがわかってきたが、肺リンパ管がどうなっているかについてはほとんど研究されていない。 本研究では新生児慢性肺疾患モデルマウスを用いて、新生児慢性肺疾患における肺リンパ管の変化を、特に形態学的変化に焦点を当てて明らかにしていく。この研究により、肺リンパ管新生の制御が新生児慢性肺疾患の新たな治療のターゲットとなることが期待される。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、新生児慢性肺疾患における肺リンパ管の形態学的変化を明らかにすることであった。そのために新生児慢性肺疾患モデルマウスを作成し、その肺リンパ管の微細構造を様々な免疫染色法を用いて解析した。 マウス肺リンパ管内皮細胞に対する特異抗体のうち、①PROX-1抗体がマウス肺リンパ管に最も特異的であり、その位置と数の把握に有用であること、②LYVE-1抗体は血管も同時に染色されるという欠点があるものの、最も明瞭にマウス肺リンパ管の形態を描出すること、がわかった。 しかしながら、正常新生仔マウスと新生児慢性肺疾患モデルマウスの肺リンパ管の数・形態に明らかな差異を見出すことはできなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の新生児慢性肺疾患モデルマウスでは肺リンパ管に明らかな形態学的変化を見い出すことはできなかった。しかしながら、本研究によって新生児慢性肺疾患モデルマウスの作成法を確立することができ、またマウス肺リンパ管内皮細胞の免疫染色法も確立することができた。 当初期待した成果は得られなかったが、今後新生児慢性肺疾患モデルマウスを用いた研究やマウス肺リンパ管の研究を行う上で、本研究は一定の意義があったものと考えている。
|