研究課題/領域番号 |
19K17292
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
大矢 和伸 三重大学, 医学部附属病院, 医員 (70835785)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肺高血圧 / 肺動脈性肺高血圧 / 動物モデル / 周産期刺激 / 周産期医学 / DoHAD仮説 / エピゲノム変化 / DNAメチレーション / エピゲノム / 周産期 / バーカー仮説 / 肺血管病変 |
研究開始時の研究の概要 |
①母胎・ 新生児低酸素暴露刺激のSugen/Hypoxia PAHラットモデルへの影響。雄のSDラットを用いて、周産期低酸素暴露の有無、7週齢のSugen/Hypoxia処置の有無の4群を作成し、処置後5週と8週で評価を行う。 ②母胎・ 新生児低酸素暴露刺激後遠隔期の肺動脈平滑筋細胞の増殖・ 細胞死機序と網羅的遺伝子解析、網羅的DNAメチル化解析とin silico解析 ③BMPR2欠損の母胎・ 新生児低酸素暴露刺激のSugen/Hypoxia PAHラットモデルへの影響
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研究成果の概要 |
研究の目的は、1周産期侵襲のラットPAHの増悪効果、2肺血管平滑筋の細胞生物学的特性とゲノムワイドのDNAメチル化変化の解明である。方法は、1母胎・ 新生児ラットの周産期低酸素暴露侵襲による遠隔期のSugen/Hypoxiaラットの肺高血圧増悪効果、2周産期低酸素暴露後遠隔期の培養血管平滑筋細胞の増殖促進・ 細胞死抑制と関連したゲノムワイドDNAメチル化の解析である。結果では、周産期低酸素は、Sugen/Hypoxiaラットの生命予後、肺動脈圧、右室肥大、肺血管閉塞性病変を悪化させた。培養肺動脈血管平滑筋細胞は、増殖能、炎症性サイトカイン産生能を、更新し、関連したDNAメチル化を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的独自性と創造性は、1臨床的知見に基づき、母胎・ 新生児低酸素暴露刺激に着目した事、2肺高血圧モデルとして、最近報告され、本研究グループから既報のヒト類似PAHラットモデル(Am J Physiol 2015, PLos One2015)を用いた事、3病変を構成する平滑筋細胞の細胞生物学的機序、 網羅的遺伝子発現解析に加えて、網羅的DNAメチル化解析などエピゲノムに着目した点である。本研究結果により、1ヒト類似肺動脈性肺高血圧モデルの新規作成となり、病態解明、治療法開発に資する事、2肺高血圧患者の登録研究で、低出生体重児、母児の周産期合併症などの項目の追加を提案する。
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