研究課題/領域番号 |
19K17303
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
白石 暁 九州大学, 大学病院, 助教 (70600435)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 特発性肺へモジデローシス / 次世代シークエンサー / 小児 / 遺伝子 / 次世代シークエンス / iPS |
研究開始時の研究の概要 |
小児特有の肺疾患の中には遺伝子変異から発生し予後不良の疾患が多く存在する。特発性肺へモジデローシスは肺末梢に出血を繰り返し、肺胞および肺の間質にヘモジデリンが沈着する疾患である。乳児小児期に発症し、急性あるいは慢性肺出血から呼吸不全にいたり予後不良である。環境因子よりもgeneticな背景が考えられるが、明らかな原因は不明である。ステロイドがある程度有効であるが、離脱困難でありステロイド長期使用は小児において成長障害など重篤な副作用を発症しQOLは低い。我々は患児と両親のエキソーム解析を行い、特定された疾患関連遺伝子の細胞株およびiPS細胞を作成し、原因不明な本疾患の原因と病態を究明する。
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研究実績の概要 |
現在、特発性肺へモジデローシスの患者および親の検体を集めており、同意取得のもと13家系の検体を保存している。全家系の患児およびその両親から血液(リンパ球)DNAを採取した。そのうち5家系の得られたDNAをIon AmpliSeqキットを用いて、エクソームライブラリーを調整した。次世代シーケンサー(Ion TorrentTM System, Thermo Fisher 社)でWES解析を行った。 TorrentSuite/IonReporterソフトウェアを用いて既存SNPデータを除外した上で、A) 両親には見られず、患児のみが有するde novo変異イベント、両親の片側アリルにヘテロ接合性変異が見られ、患児の同一遺伝子内にホモまたは複合ヘテロ変異を有する遺伝子の同定を進めている。現時点で共通し病因と思われる遺伝子変異は確定できていない。残り8家系の検査を進めることで、疾患の原因と思われる遺伝子の変異を絞り込む予定である。
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