研究課題/領域番号 |
19K17308
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
堀 いくみ 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00745929)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | Schaaf-Yang症候群 / MAGEL2 / ゲノムインプリンティング / CRISPR/Cas9 / 父性発現遺伝子 / RT-PCR法 / in situ hybridization法 / 逆行性輸送 |
研究開始時の研究の概要 |
Schaaf-Yang症候群 (SHFYNG) はPrader-Willi症候群 (PWS) の責任領域にあるMAGEL2の短縮変異が原因である。PWSよりも重度の知的障害を示し関節拘縮や脳症の合併を認める。しかし、MAGEL2の短縮型変異がSHFYNGを発症させる分子経路メカニズムはいまだに解明されていない。我々は6名の患者にMAGEL2の短縮型変異を同定している。本研究ではMAGEL2がエンドソームからトランスゴルジ網へ積荷蛋白の輸送を行う逆行性輸送に関与している点に着目し、蛋白輸送経路障害を中心としたSHFYNGの発症機序を解明する。
|
研究成果の概要 |
蛋白輸送に着目しSchaaf-Yang症候群 (SYS)の臨床像を確立し 、発症メカニズムを解明することが本研究の目的である。患者集積に関しては、日本におけるSYSの全国疫学調査を実施し、患者レジストリーの作成を行った。 SYSのモデルマウスとして、トランスジェニックマウス(Tgマウス)及び、ノックアウト (KO) マウスを作成した。Tgマウスは胎生致死であったが、KOマウスの表現型は軽微にとどまった。変異の種類によりMAGEL2に対する影響が大きく異なるとの仮説をたて、in vitroにおいてMAGEL2の種々の変異を導入した細胞株ライブラリーの作成を行い、機能解析の基盤を作成中である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Schaaf-Yang症候群 (SHFYNG) はMAGEL2の短縮変異が原因である。重度の知的障害を示し関節拘縮や脳症の合併を認める。しかし、MAGEL2の短縮型変異がSHFYNGを発症させる分子経路メカニズムはいまだに解明されておらず、本研究は分子機構の解明に一歩近づいたと考えられる。蛋白輸送経路障害を中心としたSHFYNGの発症機序を解明することで、自閉症、パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患の分子機構の解明につながり、治療法開発の基盤となる。
|