研究課題/領域番号 |
19K17314
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東京農業大学 (2021) 福岡大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
木村 雄一 東京農業大学, 農学部, 助教 (40755691)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 遺伝子発現制御 / 翻訳後修飾 / てんかん / 翻訳後調節 / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / KCNQ2 |
研究開始時の研究の概要 |
良性家族性新生児てんかんと早期乳幼児てんかん性脳症はKCNQ2の遺伝子変異が原因であることが知られている。前者は生後数週間で治り、予後も良好であるが、後者は発達障害を伴う重篤なてんかんである。どちらも異常な神経活動を起こすにも関わらず、遺伝子変異の位置に規則性が見られないため、これらを分けるメカニズムは明らかにされていない。そこで、本研究では遺伝子変異によって起こりうる変化が病態を決定しているのではないかと仮定し、遺伝子発現制御および翻訳後修飾に着目して解析を行う。
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研究成果の概要 |
自然終息性家族性新生児てんかんと発達性てんかん性脳症は電位依存性カリウムチャネルKCNQ2の遺伝子変異が起因することが知られているが、なぜ遺伝子変異によって病態が分かれてしまうのか明らかにされていない。本研究ではKCNQ2の遺伝子変異が遺伝子発現にどのような影響を及ぼすのか解析した。その結果、KCNQ2は細胞内で切断されること、そしてその切断レベルは遺伝子型によって有意に異なることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性のてんかんは未だに根本的な治療法は確立されておらず、また根治薬も存在しない。その原因のひとつとして、てんかんの分子病態の多くが明らかにされていないことが挙げられる。てんかんの分子病態を明らかにするために分子基盤の構築が望まれる。本研究で、KCNQ2は細胞内で切断されることを新規に明らかにした。本研究の成果はてんかんの分子病態の理解、新たな治療法の確立および創薬に貢献できるものである。
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