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新生児脳症の病態に則した血清バイオマーカーに関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K17335
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関山口大学

研究代表者

高橋 一雅  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50526895)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード新生児脳症 / バイオマーカー / スペクトリン分解産物 / ST2 / 新生児仮死 / タウ蛋白
研究開始時の研究の概要

新生児脳症は出生前後の低酸素虚血による仮死状態に起因し、児の神経学的予後を左右する重要な疾患である。適切な治療によっても、脳性麻痺あるいは発達遅滞などの神経学的後遺症を約25%に認める。中等度以上の新生児脳症では生後6時間以内に低体温療法を開始するのが一般的である。新生児脳症の重症度はSarnat分類により評価されるが、主観的に判断する項目が多く客観的な判断が難しい。このため臨床現場では低体温療法を開始すべきかどうか判断に迷うことがしばしばである。本研究では、Tau蛋白とspectrin breakdown productを測定し、新生児脳症重症度判定における、これら測定値の有用性を検討する。

研究成果の概要

新生児脳症(NE)で血清バイオマーカーを測定し、予後との関連性を検討した。令和2年度は、新生児脳症(mild NE群、moderate NE群、あるいはsevere NE群)においいて、出生後6時間以内、日齢3、日齢7の時相の残血清を用いて血清SBDP120、血清SBDP145、血清ST2を測定した。血清SBDP120、血清SBDP145ともに、いずれの時相においても群間に差はなく、NEにおける重症度予測、予後予測に有用性はないと考えられた。一方、日齢1あるいは2の血清ST2値は、脳性麻痺 を発症していないNE児に比し高く、NEの重症度を判定するマーカーとしての有用性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

新生児脳症(NE)の重症度はSarnatやThompsonの分類により判定するが、主観的な要素が多く判断が難しい。また、NE予後を判断するバイオマーカーはあまり知られていない。日齢1の血清ST2値測定により、NE重症度と神経学的予後が客観的に判断されれば、より個々の症例にふさわしい治療法の選択が可能となるものと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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