研究課題/領域番号 |
19K17344
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
加藤 亮太 日本大学, 医学部, 助手 (60838481)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 黄疸 / 早産児 / UGT1A1遺伝子 / 一酸化炭素 / 極低出生体重児 / 遷延性黄疸 / UGT1A1遺伝子変異 / 慢性ビリルビン脳症 / アンバウンドビリルビン |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では早産児の神経学的予後を悪化させ得る慢性ビリルビン脳症の発症が増加しており、その発症抑制が喫緊の課題である。生後2週間以降に黄疸が増強する早産児を未然に予測できれば慢性ビリルビン脳症の発症抑制に大きく寄与できる。そのために、ビリルビン“産生”の増加を検出するマーカーとして血中一酸化炭素(CO)濃度、ビリルビン“排泄”の低下を予見するマーカーとしてUDP-グルクロン酸転移酵素(UGT1A1)遺伝子変異の2つを用いる着想を得た。本研究の目的は、血中CO濃度とUGT1A1遺伝子変異を用いて生後2週間以降に黄疸が増強する早産児の予測法を開発することである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、ヒト早産児の血中の超微量一酸化炭素(CO)の定量測定法を開発すること、血中CO濃度とUGT1A1遺伝子変異が生後2週間以降に黄疸が増強する早産児を予測するかを明らかにすることであった。早産児血中の超微量COの定量測定法を開発した。しかしながら、その臨床応用には、COの揮発性をコントロールするための工夫が必要と考えられた。また、生後2週間以降に黄疸が増強する早産児の臨床予測因子として、母乳栄養およびUGT1A1遺伝子変異を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児黄疸の原因であるビリルビンは、神経毒性を有し、アテトーゼ型脳性麻痺や難聴を引き起こす(ビリルビン脳症)。生後2週間以降に黄疸が増強する早産児を未然に予測できれば、ビリルビン脳症の発症抑制に大きく寄与できるが、その予測方法がなかった。今回、その臨床予測因子として、母乳栄養およびUGT1A1遺伝子変異が明らかになった。出生直後にUGT1A1遺伝子変異の確認を行うというテーラーメード診断を行い、早期治療を行うことで、早産児のビリルビン脳症の発症を予防できる。
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