研究課題/領域番号 |
19K17354
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
井上 なつみ 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (90808924)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | マクロファージ活性化症候群 / 小児リウマチ性疾患 / サイトカイン / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
マクロファージ活性化症候群(Macrophage activation syndrome:MAS)の病態には、免疫細胞の異常活性化とサイトカインの過剰産生が深く関与している。本研究では、末梢血細胞亜群解析、サイトカインアレイ解析、末梢血単核球mRNAに対するmicroarray解析を組み合わせた網羅的な免疫学的解析を行い、MASの基礎病態を理解するとともに、基礎疾患によるMASの免疫学的異常の異同を明らかにし、MAS病態に深く関与する共通の分子に対する特異的治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
様々な小児リウマチ性疾患を背景とした患者の急性期とMAS合併時の血清炎症性サイトカイン測定と抗体アレイ法による網羅的解析を主とし、MASに共通する、あるいは各疾患毎に異なるパターンを明らかにした。共通してMAS合併時に上昇するサイトカイン(neopterin, sTNFR-II, IL-18)は早期診断のバイオマーカー、治療の標的として有用である可能性が示唆された。また各疾患でMAS合併の判断に最も有用なサイトカインは異なり、それぞれ治療戦略を工夫する必要性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、さまざまなリウマチ性疾患を背景として発症するMASの病態に共通して関与する・あるいは各疾患によって異なるサイトカインプロファイルの特徴が明らかになった。未だ臨床試験段階である抗IFNγ療法など、ターゲットを絞った治療法の有効性を支持する一助となる。また臨床像は共通するものの背景疾患により異なる基礎病態が示唆されたことで、治療戦略には疾患ごとに工夫が必要であることも併せて明らかになった。
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