研究課題/領域番号 |
19K17363
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
三浦 章子 島根大学, 医学部, 特別協力研究員 (20749832)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ビリルビン脳症 / セロトニン伝達異常 / セロトニン2A受容体アンタゴニスト / ADHD / ビリルビン / ケタンセリン / Gunn rat / BIND / 新生児黄疸 / セロトニン / 体質性黄疸 / UGT1A1遺伝子異常 / 核黄疸 / 神経発達障害 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児期のビリルビン代謝異常によって起こる核黄疸は神経発達障害などを引き起こす可能性が疫学研究によって明らかになったが、その詳細な機序は明らかでない。近年、我々の基礎研究によって、核黄疸を起こすCrigler-Najjar症候群TypeⅠのモデルラットであるGunn ratにおいて顕著な攻撃行動、不安様行動などの精神症候を示していることが明らかになった。しかしながらその分子メカニズムは明らかになっていない。そこでGunn ratを用いて、核黄疸が引き起こした可能性のある精神症候の原因、中でも前述の不安や攻撃性の高さに着目し、特に脳内神経伝達機能障害との関係性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
ビリルビン誘発性神経機能障害(Bilirubin Induced Neurological Dysfunction;BIND)は軽微なビリルビン神経毒性障害の症候群であり,精神疾患発症リスクを増大させると考えられている。BINDのモデルラットであるGunn ratは行動異常として多動が認められる。今回の研究の結果、Gunn ratは脳内のセロトニン伝達が過剰になっており,5HT2A受容体を介して多動などの行動障害を引き起こしていることが明らかになった。成果について論文発表した。(https://doi.org/10.1038/s41390-021)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後、BIND 由来の精神疾患(特にADHD)の治療薬開発において、5HT2A 受容体の遮断が重要な創薬ターゲットになるのではないかと予想される。
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