研究課題/領域番号 |
19K17371
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中野 優 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10813579)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 小児 / 腎不全 / 先天性腎尿路奇形 / 新生児マススクリーニング / ろ紙血 / 新生児 / マススクリーニング / 濾紙血 / 液体クロマトグラフィー / タンデムマススクリーニング / 慢性腎不全 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児腎不全患者の早期発見は早期治療につながり、腎不全の進行を遅らせることができる可能性がある。腎機能の指標としてはクレアチニン(以下Cr)が広く知られている。私たちは既存の新生児タンデムマススクリーニング手法で、新たに濾紙血Cr測定を行うこととした。この測定値を用いて新生児濾紙血Cr値の基準値を作成する。実際に異常値の児が出た場合は追跡精査を行い、本手法の正確さを確認する。
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研究成果の概要 |
本研究は先天性の腎尿路奇形を早期発見することを目的とした研究である。具体的には新生児の腎機能低下を発見することで、腎尿路奇形の発見を検討した。すでに先行研究として、液体クロマトグラフィーを用いて新生児のろ紙血クレアチニン値が測定できることや手法の安定性、そのカットオフ値になるものを論文化している。今回は実運用に耐えうる検体数を測定し、感度特異度を検証するために計画した。 本研究は大量の検体を必要とするために、行政機関の内諾を取りながら進めていた。しかし測定の段階になって、研究に同意いただけないとのこととなった。他都道府県へも依頼したが実行に至らず、当初の研究計画通りに遂行することができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は世界で初めて、新生児期の腎機能スクリーニングを目的としたものであった。本手法は簡便かつ安価で、試薬を追加するだけで可能となるようにセッティングするところまでは到達していた。目標の5000検体での測定には至らなかったものの、200検体での測定精度確認はできている。今後は実際に小児腎不全患者が出た際に、その児の新生児マススクリーニング用ろ紙を用いて測定するなどして、陽性者側から精度を確認する方法を検討している。実際に陽性者発見の可能性を示唆することができれば、再度行政とタイアップしたスクリーニング事業への参画を検討できるものと思われる。
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