研究課題/領域番号 |
19K17376
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
池田 奈帆 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (20773881)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 低酸素性虚血性脳症 / 新生児仮死 / 脂肪酸代謝 / 多価不飽和脂肪酸 / 短期予後 / 新生児 / 脂肪酸 / 脂肪酸代謝産物 / 新生児低体温療法 / 低酸素生虚血性脳症 / プロバイオティクス / 発達予後 |
研究開始時の研究の概要 |
現在わが国では、中等度以上の低酸素性虚血性脳症の新生児に対して死亡率及び神経学的予後を改善するというエビデンスのもと、新生児低体温療法が普及してきている。THのプロトコールが標準化される一方で、経腸栄養管理について統一された指針はなく、経腸栄養開始の遅れなどの臨床経過が生体代謝や腸内細菌叢へ及ぼす影響が懸念される。そこで、THを要したHIEにおける栄養状態の評価やプロバイオティクス使用の効果について、腸内細菌叢、新しい脂肪酸代謝指標、短期及び長期発達予後との関連を検討することを目的とし、臨床研究、およびモデルラットを用いた動物実験を計画した。
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研究実績の概要 |
現在わが国では、中等度以上の低酸素性虚血性脳症の新生児に対して死亡率及び神経学的予後を改善するというエビデンスのもと、新生児低体温療法が普及した。低体温療法のプロトコールが標準化される一方で、経腸栄養管理について統一された指針はなく、経腸栄養開始の遅れなどの臨床経過が生体代謝や腸内細菌叢へ及ぼす影響が懸念される。多価不飽和脂肪酸は新生児の成長や発達にとって重要な脂質栄養素である。一方で、多価不飽和脂肪酸の酸化により産生された代謝産物は、早産児における壊死性腸炎、脳室内出血、慢性肺疾患や未熟児網膜症などの合併症と関係していると報告されている。新生児仮死や低酸素性虚血性脳症と脂肪酸代謝産物との関係についての報告はない。以前我々は、動物モデルを用いた検討により、新生児仮死は脳内の多価不飽和脂肪酸組成に影響を及ぼすことや、摂取する多価不飽和脂肪酸の違いにより低酸素性虚血性脳症の神経細胞障害を軽減できることを報告した。多価不飽和脂肪酸から産生される代謝産物が新生児仮死の病勢に影響を与える可能性を考えた。研究期間中低体温療法施行児症例が集まらなかったことから、対象及び方法において、研究計画の変更を行った。 順天堂大学医学部倫理委員会許可のもと、2021年12月-2022年7月に在胎37週0日以降、出生体重2500g以上で出生した、新生児仮死児15例、健常児15例を対象とした。先天奇形、代謝性疾患、small for gestational児は除外した。新生児仮死の定義は次の基準を2つ以上満たすこととした。①胎児仮死徴候、②臍帯動脈血pH<7.10、③Apgarスコア5分値≦5点、④生後10分以上の持続的な新生児蘇生を要する。新生児仮死群、健常児群の2群間で、臍帯血中脂肪酸代謝産物の比較検討を行った。新生児仮死群においては、日齢1、4、7に血中脂肪酸代謝産物測定を行い、臨床データと短期予後を含めて経時的な検討を行う。
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