• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小児白血病の発症・予後に関連する免疫グロブリン領域関連融合遺伝子の検出法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K17384
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関国立研究開発法人国立成育医療研究センター

研究代表者

渡部 悟  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 小児血液・腫瘍研究部, 研究員 (00829418)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード小児がん / 白血病 / リンパ腫 / 小児科 / 遺伝子再構成 / RNAパネル解析 / 小児急性白血病 / 免疫グロブリン / 遺伝子異常 / 次世代シークエンス解析
研究開始時の研究の概要

急性リンパ性白血病は小児がんの中で最もよくみられる疾患である。近年次世代シーケンス解析等の網羅的ゲノム解析の結果、白血病の発症に関わる遺伝子異常として免疫グロブリン領域との融合遺伝子が同定され、新規の予後因子候補と期待されているが、実臨床での検出方法は未だに確立されていない。本研究では、免疫グロブリン領域を標的としたRNA target capture sequencing法を行うことで、より高度な融合遺伝子の検出方法を確立するとともに、新規融合遺伝子を同定する。さらに、予後情報と統合的に解析し、治療標的となる遺伝子異常の検索や治療の層別化に利用することで予後の向上に役立てる。

研究成果の概要

免疫グロブリン(IG)領域を対象としたカスタムパネルの設計・修正を行うと共に、フローサイトメトリー解析や病理解析等の結果からIGH-DUX4やIGH-MYCが疑われる小児造血器腫瘍についてRNAパネルシークエンス解析を行った。10例中8例でIGH-DUX4が、3例中2例でIGH-MYCが検出され、ダイレクトシークエンス法で切断点を確認した。
今回の研究でIG領域を含む融合遺伝子を検出可能なRNAパネルシークエンス法の開発に成功した。今後はこのパネルを用いて原因となる遺伝子異常の同定ができていない小児造血器腫瘍を対象に新規融合遺伝子の検出および治療標的となる遺伝子の検索を行う予定である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、小児急性リンパ芽球性白血病(ALL)に対する次世代シーケンス等の解析が進み、IGH-DUX4やIGH-EPOR等の免疫グロブリン(IG)が関連する遺伝子再構成がB前駆細胞型ALLの5-10%で同定され、新規の予後因子候補と期待されているが実臨床での検出方法は未だに確立されていないが、本研究でIG領域を含む融合遺伝子を検出可能なカスタムパネルを作製することに成功した。
今後はこのパネルを用いて解析を行うことにより新規の融合遺伝子や治療標的の候補となる遺伝子異常を同定し、治療の層別化に利用することで、小児ALLの予後の向上に役立てられると考えている。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 小児急性リンパ性白血病の融合遺伝子検出のためのパネル開発2019

    • 著者名/発表者名
      渡部悟、大木健太郎、出口隆生、清河信敬
    • 学会等名
      第66回日本臨床検査医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi