研究課題/領域番号 |
19K17401
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
大浦 杏子 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (80834639)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アンギオテンシン受容体拮抗薬 / 肝細胞癌 / microRNA / 分子標的治療薬 / マイクロRNA / アンジオテンシン受容体拮抗薬 / miRNA / ARB |
研究開始時の研究の概要 |
アンジオテンシン受容体II拮抗薬(ARB)および分子標的治療薬併用による肝細胞癌(HCC)に対する抗腫瘍効果を検討し、血管新生分子群やレセプター型チロシンキナーゼ群、アポトーシス関連分子について解析する。HCC細胞由来とエクソソーム由来のmicroRNA(miRNA)解析を行うことで、新たな癌抑制機構のエクソソームmiRNAを標的とした治療戦略の可能性について基礎研究を行う。
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研究成果の概要 |
telmisartanは分子標的治療薬(sorafenib, lenvatinib)と併用することで強い細胞増殖抑制効果を示し、血管新生分子群のアレイ解析ではtelmisartanによってFGF発現亢進を認めたが、分子標的治療薬との併用でキャンセルされた。肝細胞癌の腫瘍異種移植モデルマウスではtelmisartan+lenvatinibで4分子のmicroRNA(miR-571, miR-655-5p, miR-2681-5p, miR-3122)が有意に変化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、肝細胞癌 (HCC) に併存する高血圧治療の際や、分子標的治療薬の副作用である血圧上昇に対してアンギオテンシンII受容体拮抗薬 (ARB) を処方する機会が増えている。本研究でARBであるtelmisartanに分子標的治療薬を併用することで抗腫瘍効果の増強を認め、分子標的治療薬治療中に生じた高血圧に対してどの降圧薬を選択すべきかの一つの指針となりうると考える。細胞由来とエクソソーム由来のmicroRNA(miRNA)解析を行うことで、新たな癌抑制機構のエクソソームmiRNAを同定し、miRNAを標的とした治療戦略の可能性について検討することができた。
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