研究課題/領域番号 |
19K17404
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
大園 芳範 宮崎大学, 医学部, 助教 (20839394)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | NASH / 肝硬変 / fibrocyte / CDAHFD / CD11b-DTR / fibroycyte / clodronate liposome / TET2 / 非アルコール性脂肪肝炎 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、血液細胞が肝線維化の進展や脂肪肝の発症に与える影響を明らかにし、肝硬変やNASHの新たな治療の標的になり得るかを明らかにする。1つ目に単球由来の細胞であるfibrocyteの肝線維化における役割を明らかにし、fibrocyteを標的とした治療モデルを作成する。2つ目にTET2の機能欠損が、脂肪肝、NASHの病態に影響を与えるかを検討し、血液細胞と脂肪肝の関連性を検討する。
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研究成果の概要 |
四塩化炭素(CCl4: carbon tetrachloride)誘導肝線維化モデルマウスに、クロドロン酸内包リポソーム (CL: clodronate liposome) を併用投与して単球を選択的に除去したところ、CL非投与群と比較して肝臓中のfibrocyteは減少したが、肝線維化の進展は抑制されなかった。このため、CCl4誘導肝線維化モデルにおいては肝線維化進展におけるfibrocyteの寄与は小さいと考えられた。今後はNASHモデルマウスにおいても同様に単球除去をすることにより、肝臓中のfibrocyteが減少するか、また肝線維化の進展が抑制できるかを検討する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、CCl4誘導肝線維化モデルにおいては、その線維化進展における単球由来fibrocyteの寄与は小さいものと考えられ、その線維化改善のためにはfibrocyte以外の細胞を治療標的とするのが妥当であると考えられた。ただし、NASHモデルに関しては、その線維化進展におけるfibrocyteの寄与の程度は解明されていないため、今後の追加研究が必要と考えられる。
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