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TGF-βシグナル抑制因子CD109の膵がんにおける機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17416
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

岩井 渉  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 特任研究員 (80814540)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード膵癌 / CD109 / 膵がん
研究開始時の研究の概要

GPI型膜タンパク質CD109は扁平上皮がんで発現が亢進し、TGF-βシグナル抑制に働くと考えられてきたが、別機能の報告もあり、役割の詳細は不明である。申請者は、腺がんである膵がんにおいても、CD109の発現が亢進していること、またその発現が膵がん細胞株の造腫瘍性に必須であることを確認した。本申請では、難治性がんである膵がんで、CD109のシグナル機能を解明し、病態の理解や治療法開発に向けた基礎データを収集する。その成果は、TGF-βシグナル伝達系制御の新側面を明らかにする可能性もある。

研究成果の概要

GPI 型膜タンパク質 CD109 は TGF-βシグナルを抑制し細胞増殖を促進すると考えられ、実際、扁平上皮がんでの発現亢進が報告されている。本申請では CD109 やさらには TGF-βシグナルを標的とした治療法が可能か、基礎データの収集を進め検討する。研究の結果、CD109はPDAC細胞の転移に関連する腫瘍形成能と細胞運動性の促進に重要な役割を果たしていることがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵がんは代表的な難治性がんであり、新しい治療標的が必要である。わたしはTGF-βシグナルにかかわる分子CD109に焦点を当て解析した結果、CD109が膵がん細胞の造腫瘍能・遊走能に関わることを明らかにした。実際の患者検体においても、CD109はがん細胞で高発現し、CD109高発現症例は遠隔転移が有意に多かった。今後は更に知見を重ねることでCD109を標的とした治療法の開発を進める。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] CD109 promotes the tumorigenic ability and metastatic motility of pancreatic ductal adenocarcinoma cells2020

    • 著者名/発表者名
      Hatsuzawa Yuuri、Yamaguchi Kazunori、Takanashi Tomoka、Sato Ikuro、Tamai Keiichi、Mochizuki Mai、Iwai Wataru、Wakui Yuta、Abue Makoto、Yamamoto Kuniharu、Yasuda Jun、Mizuma Masamichi、Unno Michiaki、Sugamura Kazuo
    • 雑誌名

      Pancreatology

      巻: 20 号: 3 ページ: 493-500

    • DOI

      10.1016/j.pan.2020.01.013

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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