研究課題/領域番号 |
19K17421
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
諸井 林太郎 東北大学, 大学病院, 助教 (90803594)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 大腸癌 / 大腸腺腫 / オルガノイド / リキッドバイオプシー / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
1.大腸腺腫・早期癌オルガノイド培養細胞株を作成し、エクソソームを抽出する。 2.大腸腺腫・早期癌由来のエクソソームmiRNA・蛋白のプロファイルを明らかとする 3.同一患者で、腫瘍摘出前後の血清エクソソームの変化と、腫瘍から分泌されるエクソソ ーム内miRNA、蛋白を比較検証し、リキッドバイオプシーの候補miRNA・蛋白を同定する。 4.同定したmiRNA、蛋白がリキッドバイオプシーとして応用可能か検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、リキッドバイオプシーによる大腸腺腫の診断方法を開発した。大腸腺腫オルガノイド培養上清中のエクソソーム内miRNAにおいてmiR-4323、miR-4284、miR-1268a、miR-1290、miR-6766-3p、miR-21-5p、miR-1246の発現高値が認められた。10 mm以上の大腸腺腫症例で内視鏡治療前後の比較を行い、治療後血清エクソソームmiR-4323、miR-4284、miR-1290、miR-1246の発現が低下した。4つのmiRNAを組み合わせることで大腸腺腫の診断能の向上が認められた。大腸腺腫におけるリキッドバイオプシーの候補となるmiRNAを同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではオルガノイド培養技術を用いることでこれまで困難であった大腸腺腫のエクソソームの評価とリキッドバイオプシーの有用性を明らかにした。オルガノイド培養技術を用いることで、臓器、疾患を問わずエクソソーム研究が可能となる。今後疾患特異的なエクソソームを明らかにすることで機能解析や新たなバイオマーカーの発見、さらにはそれらをターゲットとした治療にも繋がると考えられる。また、本研究で明らかにしたバイオマーカーを用いることで、これまでのスクリーニング検査で発見困難であった大きな大腸腺腫を発見できる可能性がある。
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