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炎症性腸疾患における補体の影響の解明と新規抗補体薬の有効性

研究課題

研究課題/領域番号 19K17440
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

高住 美香  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (10836331)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードレクチン経路 / 補体 / sMAP-Ig / 第二経路 / sMAP / 腸炎モデルマウス / 抗補体薬 / MASP-2 / FH / 炎症性腸疾患
研究開始時の研究の概要

炎症性腸疾患は原因不明の難治性疾患である。補体経路はC3の活性化により病原体を排除する自然免疫機構であるが、過剰な活性化が疾患と関連する。補体活性化経路には古典経路、レクチン経路、第二経路の3経路が存在し、炎症性腸疾患では特にレクチン経路と第二経路の関連が示唆されている。本研究では、レクチン経路の活性化に必須のMASP-2に着目し、炎症性腸疾患の病態との関連についてMASP-2欠損マウスを用いて解明する。さらに、レクチン経路/第二経路を阻害する新規抗補体薬の炎症性腸疾患モデルマウスでの有効性を検証する。また、ヒト炎症性腸疾患に関しても、レクチン経路と第二経路の活性化と病態との関連を検証する。

研究成果の概要

炎症性腸疾患において、近年、特に補体活性化経路のレクチン経路と第二経路との関連が注目されている。本研究では、新規抗補体薬であるsMAP-Ig(レクチン経路阻害)とsMAP-FH(レクチン経路・第二経 路阻害)の有効性を検証することを目的とした。野生型マウスで炎症性腸疾患モデルを作成し、治療薬としてsMAP-IgとsMAP-FHをそれぞれ投与した。sMAP-FHでは病態の改善効果は認められなかったが、sMAP-Ig投与マウスではDAI(Disease activity index)、病理組織学的スコアの改善が認められた。補体レクチン経路は炎症性腸疾患の治療のターゲットとなる可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎、クローン病は近年、患者数が激増しており、病態の解明、および新たな治療法の開発が必要とされている。今回、動物実験で補体レクチン経路の阻害が病態の改善に寄与することが明らかとなった。今回使用した抗補体薬はレクチン経路を特異的に阻害するものであり、抗補体薬としてもこれまでになかった作用機序である。本研究は、炎症性腸疾患の新たな病態解明、治療法の創出につながる可能性があり、学術的にも社会的にも意義のある研究であると考えている。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] A novel complement inhibitor sMAP‐FH targeting both the lectin and alternative complement pathways2020

    • 著者名/発表者名
      Takasumi Mika、Omori Tomoko、Machida Takeshi、Ishida Yumi、Hayashi Manabu、Suzuki Toshiyuki、Homma Yoshimi、Endo Yuichi、Takahashi Minoru、Ohira Hiromasa、Fujita Teizo、Sekine Hideharu
    • 雑誌名

      The FASEB Journal

      巻: 34 ページ: 6598-6612

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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