研究課題/領域番号 |
19K17441
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
堀 寧 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90781302)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 重症急性膵炎 / 急性膵炎 / 慢性膵炎 / 重症化 / 遺伝学的要因 / ヒト遺伝子要因 |
研究開始時の研究の概要 |
血液検査や画像診断法による急性膵炎重症化の早期予測はいくつか報告があるが、網羅的解析に基づいた個体差に関わるヒト遺伝子要因は明らかになっていない。本研究では、SNPsに注目したGWAS解析を用い、重症化しない膵炎と重症化する膵炎について遺伝学的プロファイルを作成比較し、「重症化リスクの要因遺伝子」を同定する。さらに要因遺伝子に関する基礎的研究を加え、重症化リスクのある患者に対して、急性膵炎の重症化に備えた早期治療介入や調節因子をターゲットとした個人毎のテーラーメイド治療戦略の可能性を検証する。
|
研究成果の概要 |
急性膵炎とくにその重症化が慢性膵炎への移行を加速度的に進め、膵内外分泌機能障害を引き起こすことを明らかにしている(Hori Y, Vege SS Chari ST, et al. Pancreatology. 2019; 19(2): 224-229.)。その解析の中で、急性膵炎の重症化および再発予防が、慢性膵炎への移行や機能障害を起こさせない重要課題であることを提唱した。その重症化の遺伝学的要因を探究している。期間内に決定的な遺伝学的要因を同定することは困難であったが、継続した研究にてそれを明らかにするべく努める。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性膵炎の重症化の遺伝学的要因を全て明らかにすることは困難であったが、急性膵炎に罹患した後に内外分泌機能障害を来たすのか否かについて継続したデータ集積が行えている。引き続きの研究の中で、さらに多くの方の協力をもとに、重症化の遺伝学的要因を同定することが可能になると確信している。そして、重症化および再発予防を目的とした早期診断・治療介入を行う。
|