研究課題/領域番号 |
19K17450
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中野 絵里子 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (90779729)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 慢性膵炎 / 遺伝性膵炎 / 膵炎 / 膵炎関連遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝的素因が発症に関わる膵炎の中には、原因遺伝子の同定がなされていないものが一定数存在している。我々が若年発症慢性膵炎患者で世界に先駆けて発見したtransient receptor potential (TRP)チャンネル遺伝子変異はイオンチャンネル機能の変化を来すが、本遺伝子とトリプシン活性の関連等は知られておらず膵炎発症メカニズムは未解明である。本研究では膵特異的TRPチャンネルノックアウトマウスの作成により膵炎発症機序の解明を進め、創薬につながるチャンネル機能正常化薬のスクリーニング基盤を構築する。以上の解析により、新たな膵炎発症機序解明による治療・創薬ターゲット同定を目指す。
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研究成果の概要 |
研究期間全体において、Trpv6コンディショナルノックアウトマウスの作出と交配・コロニー維持を行い、通常の飼育条件下では膵組織に変化がみられないこと、薬剤投与による膵炎モデルにおいて炎症の増悪がみられることを確認した。若年発症膵炎患者において新たに同定された非同義変異について、機能解析に供するため変異体発現ベクターを構築、共同研究施設での解析に備え保管中である。マウスとヒトでの相同性が高い点にも着目し、ヒトに見られた変異を導入したノックインマウス作成にも着手した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究により得られた知見は、新規膵炎関連遺伝子による膵炎発症機序解明にむけて基盤となる重要なものである。作出したマウスモデルや変異体発現ベクター、ノックインマウス樹立により病態解明が進むと期待される。
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