研究課題/領域番号 |
19K17451
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
沖元 謙一郎 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30770739)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 食道バレット腺癌 / NGS / バレット食道腺癌 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではバレット食道(BE)、バレット食道腺癌(EAC)に対して食道機能評価及び遺伝子学的解析を行い、EACの病態を明らかにし、早期発見、治療に結びつける事を目指す。1)次世代シークエンサー、免疫組織学的染色による解析 2)食道機能評価により研究を遂行する。前者に関しては食道癌に特徴的な遺伝子座を含むパネルを使用し、BE、EACの遺伝子変異を同定する。また免疫組織学的染色を行い主要遺伝子の変異が認められる発現の程度、局在を明らかにする。後者に関しては食道下部への胃逆流の解析、食道内圧検査、食道粘膜バリア機能評価から、胃逆流、粘膜バリア機能とBE、EACとの関係を解析する。
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研究成果の概要 |
SSBE群12症例12病変,Long segment BE(LSBE)群12症例12病変],及び内視鏡治療を行ったEAC群9症例11病変(EMRC3例,ESD8例),計33症例35病変を対象とした.EACは治療後のFFPE検体からLaser micro dissectionにより癌部のみを切り出した. 各検体からDNAを抽出後体細胞変異を同定した.【結論】TP53のputativedriverがSSBE2例(16.7%)においても認められた.内視鏡による通常観察で異型を疑わないSSBEも発癌ポテンシャルを有する可能性が示唆され,慎重な経過観察を要する必要があると思われた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上記研究内容を論文化しGenetic profiles of Barrett's esophagus and esophageal adenocarcinoma in Japanese patientsとして報告した(Sci Rep. 2021 Sep 3;11(1):17671) 本研究により比較的有病率が低いとされてきた本邦におけるバレット食道腺癌の遺伝学的背景がある程度明らかにされた。欧米と類似したプロファイルを呈する事が分かり、今後さらに増加していく傾向になるかもしれない事が示唆された.
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