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TLR9シグナルを介した感染後過敏性腸症候群の病態解析と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K17461
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関島根大学

研究代表者

古谷 聡史  島根大学, 医学部, 助教 (60839067)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード感染後過敏性腸症候群 / Toll-like receptor 9 / Citrobacter rodentium / 過敏性腸症候群
研究開始時の研究の概要

重篤な腸炎後に生じる過敏性腸症候群(PI-IBS)において、その発生機序や詳細な病態は不明であり、治療法も確立したものがない。本研究では、ヒトPI-IBS患者の大規模追跡調査で病態発症との関連が示唆されたToll-like receptor 9(TLR9)に着目し、「TLR9シグナル異常がPI-IBSの病態にどう影響を与えるか、その機序はなにか、さらにTLR9 pathwayをターゲットとした治療が可能か」をマウスモデルとヒト検体を用いて検証する。

研究成果の概要

野生型(WT)マウスとToll-like recepter9(TLR9)KOマウスに、C.rodentiumを経口投与し、感染性腸炎を発症させた後の6週間後にバロスタット法による腸管知覚測定を行ったところ、TLR9KOマウスにおいてのみ顕著な知覚過敏を生じていることが判明した。
さらに、そのメカニズムの検討としてマイクロアレイ解析を行った結果、TLR9KOマウスにおいて、強い疼痛を誘導するブラジキニンB2受容体が高発現していることを突き止めた。
今後ブラジキニンB2受容体をターゲットとしたPI-IBSの新たな治療戦略を検討している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究から、Toll-like recepter9欠損状態に感染性腸炎を生じることが過敏性腸症候群の発症の一因であること、腸管知覚過敏の原因としてブラジキニンB2受容体の関与が示唆された。そのため今後ブラジキニンB2受容体をターゲットとした新規の治療法の開発が期待できると考える。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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