研究課題/領域番号 |
19K17476
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
田中 敏宏 関西医科大学, 医学部, 研究医員 (70548700)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | IL-35 / 自己免疫性膵炎 / 制御性T細胞 / 自己免疫製膵炎 / IL-29 |
研究開始時の研究の概要 |
IgG4-related pancreatitis(AIP)の病態には,制御性T細胞(Treg)が関与すると報告されているが,その増減に関与するメディエーターや詳細な関係性は未だ不明な点が多い.そこでTregに関与し,抑制的な働きをすると考えられるIL-35を中心としたサイトカインとAIPの病態との関連に注目した.ヒト検体で末梢血中のTregを用いて,IL-35との関係性の解析を進め,AIP膵組織でもその発現について確認を行い,病勢のバイオマーカー及び今後の新たな治療法となるかを検討する.
|
研究成果の概要 |
サイトカインの網羅解析を行い、IL-35、IL-29が自己免疫性膵炎患者において、優位に上昇していることを確認した。また自己免疫性膵炎患者の膵組織において、 IL- 12p35とEBi3の免疫染色及び二重染色を行い、優位にIL-35サブユニットの二重染色陽性細胞数が多い結果であった。又膵組織内における制御性T細胞のマーカーであるFoxp3陽性細胞とIL-35陽性細胞との三重染色における陽性細胞も確認している。これにより自己免疫性膵炎患者において抹消血・膵組織自体にILー35の関与し、制御性T細胞を介して、炎症に抑制性に関与することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで詳細が不明瞭であった自己免疫性膵炎の病態において、その一端となるILー35とILー29の関与が明らかになった。抑制性の制御をするとのことで、今後治療への応用や、さらなる病態の解明につながる糸口となると考えられる。
|