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消化管前癌病変及びその悪性転化に関与するmiRNAの同定と発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17483
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

竹内 千尋  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (60836055)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワードmiRNA / 網羅的遺伝子発現解析 / 非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍 / Wnt/βcatenin pathway / APC mutation / 十二指腸腫瘍 / 遺伝子発現解析 / microarray / 癌 / 発現・制御 / 内科
研究開始時の研究の概要

本研究は胃・大腸・十二指腸の前癌病変を含む早期腫瘍検体を用いて高精度のRNA・DNAを抽出し、網羅的遺伝子発現解析を行う。腫瘍で特異的に発現しているmiRNAについて、前癌病変及び癌の特異的マーカーとなるmiRNAを明らかにし、targetとなる遺伝子を同定するとともに、病理学的な悪性度予測マーカーの確立とin vitro・in vivoの系でのmiRNA⇔mRNAのinteraction消化管上皮性腫瘍の発症機序解明を行う。またゲノムシークエンスから得られた遺伝子変異とmiRNA発現異常の機序解明を行う。

研究成果の概要

非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍におけるmiRNA/mRNA網羅的遺伝子発現解析を行った。オントロジー解析では、腫瘍特異的に発現しているmiR-135bの標的遺伝子の発現が低下しており、更にAPC遺伝子及びWnt pathwayとの関連が示された。腫瘍切除検体を用いた免疫染色ではmiR-135の発現上昇とβ-cateninの異常蓄積を認めた。更に腫瘍ではAPC遺伝子変異は殆ど認めなかった。実験的にmiR-135bが発現誘導によりAPCタンパク翻訳を阻害が示されたことから、非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍においてはmiR-135bがWnt経路を亢進させ腫瘍促進を引き起こしている可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

十二指腸上皮性腫瘍の前癌病変と早期癌におけるmiRNAの発現異常とその腫瘍発症機序のメカニズムについて比較検討した報告は少ない。本研究では網羅的遺伝子発現解析と病理学的検討及び基礎的検討を通してmiRNAによる腫瘍発症のメカニズムを明らかにした。消化管において前癌病変・早期癌の初期発症に関与する分子メカニズムを解明する事は、有効な診断法・治療法の確立や化学療法予測を可能にするという点で臨床的意義が大きいと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 内視鏡生検検体から基礎研究への展開: 遺伝子発現解析とエピゲノム解析2020

    • 著者名/発表者名
      竹内千尋
    • 学会等名
      第20回新都心内視鏡病態機能研究会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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