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慢性偽性腸閉塞症の新規診断法:カラーマップMRIの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K17499
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

冬木 晶子  横浜市立大学, 附属病院, 指導診療医 (10737331)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード慢性偽性腸閉塞症 / カラーマップMRI / シネMRI / 小腸蠕動評価
研究開始時の研究の概要

慢性偽性腸閉塞症の診断に有用なシネMRIにおける問題点を解決し、従来のシネMRIよりも「詳細」かつ「客観的」に「色の違い」として一枚の画像で蠕動の強弱を判別できる画像を最終目標とする。解析者によるバイアスのない、より詳細な「腸管全域」の「自動」解析が可能なカラーマップMRIが、これまでのシネMRIにとって代わり今後の①診断および②外来でのフォローアップなどのゴールドスタンダードとなりうると考える。

研究成果の概要

厚生労働省の診断基準によりCIPOと診断された5例を対象とし、シネMRI画像から関心領域(ROI)を抽出、腸管長軸にそった中心線を設定、その後、中心線に直行する短軸を無数に設定し、それぞれの短軸の収縮率を計算した。収縮率の大小により短軸線を色分けしてカラーマップ画像を作成した。いずれの症例でも良好なカラーマップ表示が得られ、シネMRIにより算出される平均腸管系および平均収縮率に有意差は認められなかった。カラーマップMRIはシネMRIと遜色ない定量的評価が可能であった。有効な設定条件を選択できたと考えられる。収縮周期の評価が今後の課題である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

治療前後で再現性のある小腸蠕動評価が可能となり、治療の効果判定の一助となるなど、本疾患の病態解明にも貢献できる。CIPOの重要な治療法の一つに減圧療法があり、腸管へ長期的に経胃瘻的空腸チューブ(PEG-J)留置を行うが、有効な減圧ができず、真に減圧を必要としている腸管の減圧が十分でないことも多い。現在のシネMRIでは、解析者が選定した腸管の解析に限定されるが、カラーマップMRIでは腸管全体の評価が可能なため、患者の症状に最も関与する責任腸管の同定が視覚的に可能となり、有効な減圧を行うためのチューブ長の選択などに役立つと推測される。有効な治療が可能となれば、生命予後の改善も期待できる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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