研究課題/領域番号 |
19K17513
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐藤 希美 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30823679)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / 心エコー / Multimodality imaging / 心臓再同期療法 / 右室機能 / 心エコー検査 / 心室間非同期 / Activation Imaging / 心臓MRI |
研究開始時の研究の概要 |
両心室ペーシングによる左室非同期の是正を目的とした心臓再同期療法が導入された症例を対象に、3次元心エコー法及び心臓MRI検査を行い、心機能や刺激伝播の様式、心筋線維化の有無を評価し、両心室ペーシングが右心機能、右室-左室間の非同期に及ぼす影響を明らかにする。また、これらの画像指標と心臓再同期療法後の予後との関連を明らかにすること、個々の症例における最適な両心室ペーシングの設定を確立する。
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研究成果の概要 |
心臓再同期療法は薬物治療抵抗性の心臓機能が低下した重症心不全症例の治療法として確立されているが、治療効果が限定的な場合があることが知られている。これまでは左心室の機能や心臓の収縮するタイミングを是正することが主に検討されてきていたが、この研究では右心室と左心室の関係、心臓再同期療法のペーシングのアルゴリズムが右心室に対して与える影響について検討し、右心機能の改善が顕著であったペーシングアルゴリズムでは、治療反応性が良好であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心臓再同期療法は薬物治療が有効でない心不全症例に対する治療法として現在広く行われているが、右心機能が低下した症例では治療効果が乏しい事や、治療反応性が悪い症例が一定数認められることが問題となっている。この研究により、右心機能の悪い症例であっても、特定のペーシングアルゴリズムを選択することで治療反応性が期待できる可能性が示され、心臓再同期療法の治療効果を高めるためには左心室だけでなく、右心室との関連も含めた総合的評価が重要であることが示唆された。
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