研究課題/領域番号 |
19K17558
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柳澤 哲 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (30768578)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ペースメーカ / ヒス束 / 房室ブロック |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、新しいペーシングシステムであるヒス束ペーシングの有効性と安全性、さらにその長期的な予後について多施設で検討を行うものである。日本では、ヒス束ペースメーカは臨床診療に導入されてから間もないため、各施設ともまだ症例数が少なく、その適応や効果について模索している段階である。本研究の目的は、ヒス束ペースメーカを対象として前向きに多施設の症例登録・共同研究を行い、多くのヒス束ペースメーカの症例を収集して長期の追跡を行うことで、その有効性と安全性だけでなく、心機能への影響や長期的な予後について検証を行うものである。
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研究成果の概要 |
刺激伝導系ペーシングであるヒス束ペーシングの効果と長期予後について、前向きに多施設共同で評価・検討を行った。植え込み時の急性期の結果では、約7割の症例でヒス束ペーシングの植え込みに成功した。植え込み6-12か月後では、心臓超音波検査で左室収縮能のと、血液検査:brain natriuretic peptide(BNP)値の改善が観察された。多くの症例において、安定したヒス束ペーシングの閾値推移と有害イベントの発生なく良好な経過を確認することができた。いくつかの症例では、ヒス束閾値の上昇によりヒス束ペーシングを断念するケースが見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ヒス束ペースメーカを植え込んだ症例を前向きに多施設共同で検討を行い、長期にわたり観察を行ったものである。ヒス束ペースメーカの急性期の成功率や植え込み後の効果については、既存の報告と比較して遜色ない結果であることが示された。本研究の成果により、本邦でのヒス束ペースメーカの植え込みの実情と成績(安全性、効果)について示すことができた貴重な報告であると考える。
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