研究課題/領域番号 |
19K17562
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮脇 大 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00838956)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 拡張相肥大型心筋症 / 拡張型心筋症 / 重症心不全 / 冠微小血管障害 / 心筋症 / 微小血管障害 |
研究開始時の研究の概要 |
拡張相肥大型心筋症は、重症心不全の原因疾患の1つであり、予後が悪い。拡張型心筋症との形態的類似性により、その鑑別は非常に困難である。本研究では、近年研究が進んでいる冠微小血管障害に着目した、両者の鑑別に有用な、新たな病理組織学的指標の探索、および遺伝子変異情報との関連性の解明を目的とする。これらの知見は、拡張相肥大型心筋症の病態解明および予後改善への重要な手がかりとなる。
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研究成果の概要 |
拡張相肥大型心筋症を、拡張型心筋症と鑑別することは、診断後の治療方針を決定する上で重要であるが、臨床的に困難な場合が多い。本研究では左室補助人工心臓植え込み時に採取された心筋病理検体を解析し冠微小血管障害の評価を行った。冠微小血管障害の程度は、両者で異なり、有用な鑑別指標となりうることが示された。血中トロポニンT値との相関も認められたことから、不明な点が多い拡張相肥大型心筋症の病態解明につながる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
拡張相肥大型心筋症は、診断後の予後が悪く、心臓移植治療を必要とする重症心不全の原因疾患の一つであるため早期に移植治療を見据えた治療方針をたてることが重要となるが、臨床現場では拡張型心筋症との鑑別が困難な場合も多い。今回、心筋病理を用いた新たな評価項目が鑑別診断につながる可能性が示されたことで、予後改善につながる適切な治療選択に寄与する可能性と、病理学的知見に基づく新たな病態解明につながることが期待される。
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