研究課題/領域番号 |
19K17569
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
白木 綾 佐賀大学, 医学部, 寄附講座教授 (50638252)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | EETs / sEH / ワクチン / 心筋梗塞 / 可溶性エポキシドハイドロレース / EET / 心不全 / 可溶性エポキシドヒドロラ―ゼ / エポキシエイコサトリエン酸 / sEH / EETs |
研究開始時の研究の概要 |
この研究の目的は、抗soluble epoxide hydrolase(sEH)ワクチンを開発することで ある。ワクチン接種により慢性心不全、心筋梗塞後リモデリングの抑制、動脈硬化性疾患などに対し簡便で安価な長期の治療効果が期待できる。sEHを阻害することで、体内ではEETs(epoxyeicosatrienoic acids)濃度の上昇が見込まれ、このEETs類はこれまでの研究で抗炎症作用や血管拡張作用が証明されている。そのため我々は全く新たな試みとして抗sEHワクチンを用い、心筋梗塞モデルや、心不全モデルに効果があるかどうか検証する。
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研究成果の概要 |
血管拡張作用、抗炎症作用のあるEETsという体内で産生される機能性脂質の活性を上げるためにsEH蛋白の機能を抑制するsEHワクチンを開発しました。sEH蛋白はEETsを分解する蛋白です。このワクチンを打つことでマウス、ラット、ハムスターの体内にsEH阻害を担う抗体が産生されることを確認しました。また、このワクチンを投与したラットが心筋梗塞になった場合、ワクチンを投与していないラットと比べて、軽く済むことがわかりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管や心臓にとって保護的に働くEETsの作用を生かし、安価なワクチンで製剤化する試みは世界でも初めてのことです。ラットにおいて、心筋梗塞を軽くできる効果は期待できるものです。しかしながら、現在は動物実験の段階でありますので、今後ヒトに使用できるようになるまでには、ワクチンの配列の問題、アジュバント選択の問題、局所の腫れ、何回投与が必要なのか、などの問題や実際ヒトで効果があるのか確かめることなど乗り越えるべきハードルもあります。
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